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大学院特別講義十二週目

 大学院特別講義十二週目(7/6)、今回は外部講師として武蔵野美術大学で教授をしていらっしゃる西本 企良さんに講義をしていただいた。

 

 講義のテーマはアニメーションとデザインの思考で、アニメーションの研究をされている西本さんに最初にアニメーションの原理について話していただいた。様々な種類のアニメーションの原理についてお話ししていただいたが、そのお話の中で、(映像ではない)アニメーションとは錯覚を利用したものなのだなと感じた。西本さんはアニメーションの研究の中で、人間が周りをどう見ているかについて考え、研究しているとおっしゃっていた。初めに説明していただいた映画の原理では静止画を並べて流すことで動いているように見える、という原理である。これはただ流すのではなく、コマが変わる瞬間を隠し、シーンごとに見えるようにしている。こうして人の視覚特性を利用して、作品が生み出されているのだという。他にも様々な視覚特性を生かした作品を紹介していただいた。

 

 この講義の中で自分が学んだことは、対象ユーザーに対してどう見せたいか、それをするためにはどうすればいいかを考えることの大切さである。デザインに限らず、人が視覚から得る情報は全体の中でもとても多い割合を占めている。そこからどんな情報を得て、どんな印象を受けるのか。これを考えながらデザインをしていくことがとても重要であるように感じた。映像作品においては人の視覚特性を利用したものが多いが、他のデザイン分野においても、それらは重要になってくる。また、リフレーミングを行うことの大切さも勉強になった。映像作品としてのアニメーションではなく、伝える手段のひとつとしてのアニメーション制作をしているとおっしゃっていた。「見せる」ではなく「伝える」。自分の知らないアニメーションの世界を覗けたようで、とても興味深く、面白い特別講義だった。これを機に、リフレーミングや、物の見方について深く考えてみようと思う。