大学院特別講義八週目

 大学院特別講義八週目(6/8)、今回は外部講師として寺田尚樹さんに講義をしていただいた。

 

 寺田さんの代表作として有名なテラダモケイや15.0%といった代表作のお話の前に自身が学生時代に行っていたこと、制作した作品などについての紹介を受けた。学生時代に考えていたこと、どういうマインドを持って制作を行っていたかのリアルなお話が聞けてとても勉強になった。今の自分との違いは何かと考えるきっかけにもなった。また、自分で仕事の種を撒いていくというのも、なるほどな、という感じだった。頭ではわかっているつもりだが実際単発で終わってしまっていうので社会に与える影響などもっと考えていかなければなと感じた。寺田さんは建築出身ながらもプロダクトやグラフィック(ピクトグラムやサイン)の仕事もなさっており、様々な話が聞けて面白かったが、中でも勉強になって深く考えさせられたのは行ってきた仕事は全てつながっているというお話だった。

 

 自分自身いま将来何がしたいのかわからなくなっている。それはやりたいことが何なのかわからないということではなく、やりたいことが多すぎて、何をメインの仕事にすればいいのか迷ってしまっている。寺田さんのお話を聞いていろいろやるという選択肢もあるんだな、という考えを持てたのは大きな収穫だったと思う。しかしそれをするには寺田さんの話にあったように一つのコンセプトや芯のようなものをすべてのデザインに通して考えていくということが重要だなと感じた。様々な分野の仕事を行っていても自分の中にマインドがなければ作品がちぐはぐになってしまうだろう。将来何がやりたいのかで今までずっと悩んできたが、これからはもっと芯の部分について考えていかなければいけないと感じた。講義内容には関係ないが寺田さんの人柄の良さも印象的だった。人を対象にしていくデザインの仕事をするにはああいった才能も重要だなと思わされた。