大学院特別講義三週目

 

 大学院特別講義三週目(4/27)、外部講師としてインフォバーンの京都支社長をしていらっしゃる井登友一さんに講義をしていただいた。

 

 講義の内容の大きなくくりとして「井登さん自身のデザインリサーチやUXデザインとの出会い」、「ユーザー理解の先にあるもの」、「ペルソナ設定に関わる手法」などである。これらはノンデザイナーの井登さんが実際に仕事をしていく中で経験していったことをもとに話されており、とてもリアルに感じられた。

 

 様々なリサーチ手法について聞いたが、やはり一番興味深かったのはペルソナに関する話である。地道なリサーチの結果を正しく収集、分析をすることでプロジェクト的に意味のあるペルソナを設定することができる。調査の中で顧客の深層的なニーズに気づくことで、ユーザーが本当に求めているものを知ることができる。ユーザーを理解するだけでなく、理解の先にある共感にたどり着くことで、深層的な共感から新たなストーリーを生み出すことができるのだという。

 

 

 この講義で学んだことはペルソナ設定に関する手法やユーザー理解に関することはもちろんだが、一つの調査や、調査から得られたデータに対していかに真摯に取り組むかである。インターフェースのデザイン以外にも、プロダクトデザインにも通ずるものがある。ターゲットとしているユーザーが声に出して言えないような、深層に潜むニーズを見極めることで、イノベーションを生み出すことができるだろう。そのために、日々の生活の中で常にアンテナを張っていくこと、違和感を感じる、探すということがきっかけとして重要なのではないかと考えた。常にリサーチやニーズ発見のきっかけになることを探していこうと思う。

 

 講義の内容が面白いのはもちろんの事、井登さんの丁寧な話し方はとても引き込まれるものがあり、講義の内容に夢中になってしまった。特に話し始めのテクニックは、これから人の前で話すことがあれば意識して真似してみようと思う。