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大学院特別講義二週目

 

 大学院特別講義第2週目(4/20)、外部講師としてパロアルト研究所(parc)でシニアリサーチャーをなさっている伊賀 聡一郎さんに講義をしていただいた。

 

 テーマは「エスノグラフィーとデザインの思考」についてである。1970年代にはparcで「未来のオフィスを作る」ことを目指して、将来のビジョンの予見をし、様々な技術の開発をしてきた。

 その伊賀さんの今の仕事は企業イノベーションコンサルティング、特別講義のテーマにもなっているエスノグラフィー(人々の行動観察)からのイノベーションコンサルティングしている。エスノグラフィーとはユーザーの視点で、ユーザーにとって何が大切なのかを評価する手法である。それを用いて「人の欲するものを、人の予期せぬ形で」提案することでイノベーションを生み出すのだという。また、社会を動かすきっかけとして、上からの問いを鵜呑みにせず、本当にそうなのか?と「問い」を「問う」、新しい問いを生み出すことが大事であることを学んだ。人や社会の理解(エスノグラフィー)と新たな価値の創造(テクノロジー)の観点から問いを生み出す。そうして生まれた問いを中心にマーケティングやイノベーションに広がっていく。

 

  

 今回伊賀さんの特別講義を受けて強く感じたのは、自分が将来社会に出た際、どのような見方、考え方で取り組んでいくかのビジョンを今から明確にしていかなければならないということだ。コンサル、デザイナー、企画職、様々な職があれどこのビジョンを明確に持つことが大切なことはどれも共通している。

 

伊賀さんがおっしゃった日本企業の課題、第三世代としての自分たちが新しい事業を考えていかなければならない。上から与えられた仕事をそのまま飲み込むのではなく、自分の中で消化、新しいことに広げる視野の広さが必要だと感じた。自分のできることに限りを作るのではなく、それを生かして新しい分野へのアプローチをかけていかなければならない。これをするために様々な手法について知っておくことで、そのイメージをリアルに持つことができると考えた。

 

また、自分たちの持つ課題として、今発展し続けるテクノロジーをいかに世界に広げていくかが挙げられる。テクノロジーの発展に一般の人々が追いつけていない、その状況を打破するためにそのテクノロジーをサービスとして提案する立場に自分たちがならなければならない。そして人々が興味を示すもの、本当に必要だと思うものを探す手段としてエスノグラフィーを取り入れていかなければならないだろう。